自分を大切にする感覚は、経験の中で育まれていく
「経験は大切」
今日、この言葉に触れて、
改めて感じたことを書いていきます。
人は、自分が知っている世界の中からしか、
次の選択をしにくいのかもしれません。
たとえば職場で、
上司や部下の様子を先回りして察する。
頼まれたら、つい引き受ける。
本当は負担が大きくても、
「大丈夫です」と言ってしまう。自分の気持ちを後回しにして、
何とかしようとする。
そんな関わり方を長く続けていると、
それが、「自分らしさ」や「当たり前」に
なっていくことがあります。
これは弱さではありません。
周りを見ることができる力であり、
相手への思いやりの力であり、
責任感のあらわれでもあると思います。
ただ、その経験ばかりが積み重なると、
自分の本音を確かめる。
無理なものは無理と伝える。
ひとりで抱え込まずにお願いする。
相手を尊重しながら、
自分の気持ちも大切にする。
そういった選択肢が、
自分の中に育ちにくくなることがあります。
いざ言葉にしようとしても、
「こんなことを言ったら、
面倒だと思われるかな」
「自分が我慢した方が早いかな」
「今ここで言わない方が、
場が丸く収まるんじゃないか」
そんなふうに感じて、
また自分の気持ちを後回しにしてしまうことも
あるかもしれません。
自分を大切にする感覚は、
頭で「そうしよう」と思うだけでは、
なかなか育たないと感じています。
小さく自分の気持ちに気づく。
少しだけ言葉にしてみる。
相手に確かめてみる。
うまくいかなかったら、
また調整してみる。
そうした経験の積み重ねの中で、
「自分の気持ちを大切にしてもいいんだ」
「全部ひとりで抱えなくてもいいんだ」
「相手を大切にしながら、
自分も大切にできるんだ」
という感覚が、
少しずつ育っていくのだと思います。
経験が増えると、
選べる未来も増えていきます。
「これまで自分を後回しにしてきたなぁ…」
と思う人ほど、
これからは少しずつ、
自分に戻る経験を重ねていけたらいい。
そんなふうに感じました。
やさしさはそのままに、
自分を大切にする関わり方も、
きっと育てていけます。

