やさしさは、弱さではない
やさしい人ほど、
自分を責めてしまうことがあります。
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「また断れなかった」
「また言えなかった」
「また自分が抱えてしまった」
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会議が終わったあと、
ひとり席に残って、
飲み込んだ言葉を思い返す。
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そんなふうに、
相手を大切にしようとした結果、
自分だけが疲れてしまうことがある。
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でも私は、
そのやさしさ自体を、
弱さだとは思いません。
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相手の表情に気づけること。
空気の変化を感じ取れること。
困っている人を放っておけないこと。
相手の立場を考えられること。
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それは、人と人との関係を壊さずに育てる、
大切な力だと思います。
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ただ、そのやさしさがいつも、
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「自分が我慢する」
「自分が抱える」
「自分の気持ちは後でいい」
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という方向に使われ続けると、
少しずつ苦しくなっていきます。
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やさしさが問題なのではなく、
そのやさしさの中に、
自分が入っていないこと。
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そこに、
苦しさが生まれるのかもしれません。
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相手を大切にすることと、
自分を後回しにすることは、
同じではない。
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やさしさは、手放さなくていい。
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ただ、
自己犠牲として使い続けなくてもいい。
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自分を犠牲にしなくても、
関係は育てていける。
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やさしさはそのままに。
自分も相手も大切にする関わり方は、
少しずつ育てていけるのだと思います。
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そのために必要なのは、
もっと強くなることではなく、
まず少しだけ、
自分の気持ちに戻る余白なのかもしれません。

